WindowsマシンのHDD交換

以前、LinuxマシンのHDD交換の記事を書きましたが、今回はWindowsマシンでの話です。

最近評判のあまり良くないSeagateのHDDですが、うちのドライブもアクセス時にときどきカタカタいうようになってきて、ついにはブルースクリーンが出るようになってしまいました。
S.M.A.R.Tを見ると、「代替処理済みの不良セクタ数」の「生の値」が37と、音が鳴り始めた頃に見たときの20よりも増えているので、故障が近づいているのかもしれません。
HDD温度は44℃だし、エアコンずっとつけてるので熱暴走ではないはず。

というわけで、前と同じ容量のWESTERN DIGITALのWD10EALS 1.0TBを買ってきて、HDDの交換を行いました。
とはいえOSの再インストールは面倒くさすぎるので、OSごとデータをコピーするためのソフトウェアを探して使ってみました。

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HDDを交換するには、HDD内のファイルを全てコピーすればいいと思っている方もいるかもしれませんが、ファイルという概念はOSが作り出すものです。
マザーボードに組み込まれているOSを読み込むためのプログラム1、BIOSでは、起動時にファイルではなく、HDDの決まったアドレス(ブート領域)を読み込むようにしかプログラムされていません。
そのため、ブート領域にOSの起動を開始するためのプログラムを置いておかなければいけません。

Linuxの場合は、この部分にブートローダーというプログラムを書き込みます。
BIOSからまずブートローダーが呼び出され、ブートローダーが起動用のカーネルファイルを見つけてきてOSを起動するのです。

Windowsにも、ブートローダーは存在します。
システムに組み込まれているので、通常利用者がブートローダーを意識することは無いと思いますが、例えばシステムのプロパティから「詳細設定」→「起動と回復」のところを見ると、ブートローダーの設定ができます。
複数のバージョンのWindowsをインストールしている場合に、起動時にOSの選択画面が出てきますが、それがブートローダーです。
その代わり、Linuxのようにブートローダーだけをインストールすることができないのが欠点ですね2

というわけで、システムデータに限っては、単にファイルのコピーをするのではなく、古いHDDから新しいHDDの同じアドレスにデータをコピーしていく必要があるのです。

そのためのソフトウェアがいくつか存在します。
「Windows HDD 交換」などでググるといくつか紹介サイトが出てきますが、僕は完全ハードディスク交換 2010というソフトを3,570円で購入して使いました。

このソフトでは、コピー専用の機能を持ったOSをCD-Rに書き込んで、そのCD-Rから起動してコピーを行います。
コピーの方式に、「標準コピー方式(推奨)」と「セクタ単位コピー方式」がありますが、後者でないとブートローダーのコピーは上手くいきませんでした。
それから、600GBあったドライブは上手くコピーしてくれませんでした。

そこで、システムの入っているCドライブだけこのソフトでコピーをし、新しいHDDで起動3してから、他のファイルを手動でコピーしました。
この手動コピーはエクスプローラから行っても良いのですが、高速コピーを行うためのソフトを使うと、通常よりもかなり早く終わらせることができます。
これも「高速 コピー」などでググるといくつかソフトが出てきますが、僕はFastCopyを使いました。

以上で全データのコピーは完了です。
古いHDDを外してしまっても、今まで通りの環境で作業できるはずです。

  1. もちろん他の仕事もしています
  2. もしかしたらできるのかも
  3. プライマリに繋ぎ換える

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