Windowsでファイルをコピー(または移動)しようとしたとき、コピー先(移動先)に既に同じ名前のファイルがあると、次のようなダイアログボックス1が表示されます。
「現在のファイル」というのが上書きされようとしているファイル2で、「次の新しいファイル」というのが上書きするファイル3です。
選択肢は4つ。
「はい」 「すべて上書き」 「いいえ」 「キャンセル」
まずはこの4つについて説明しましょう。
「はい」
これを選ぶと上書きします。
「現在のファイル」は消えてしまい、「新しいファイル」に置き換わってしまいます。
それぞれの「ファイルサイズ」や「更新日時」を見て、上書きしてもいいと判断したら、このボタンを押してください。
「すべて上書き」
一度に複数のファイルをコピー(または移動)しようとした場合、このファイル以外でも既に同名のファイルが存在し、上書きを確認してくる場合があります。
そんな時に、いちいち訊いてこなくても全部上書きしちゃっていいよと云う時にこのボタンを押します。
今回の動作で現れる全ての同様の質問に対して、「はい」で答えるという意味です。
以降確認せずに上書きしてしまうので、ちょっぴり危険ですね。
「いいえ」
上書きはしません。
「新しいファイル」に関しては、コピー(または移動)の動作をキャンセルします。
「現在のファイル」を残しておきたい場合に選びます。
上書きを取り消すのはこのファイルだけなので、次にまた同名のファイルが存在した場合には、同じダイアログで質問してきます。
キャンセル
このファイルの上書きを含め、以後の動作全てをキャンセルします。
既にコピー(または移動)してしまった分に関しての取り消しはされませんが、まだコピー(または移動)してない分
に関しては、動作を取りやめます。
移動の場合はファイル一つずつに対して、まずコピーをしてから、コピー元のファイルを削除するといった順番で処理するので、キャンセルした場合は現在移動中だったファイルの移動元のデータは残った状態となります。
さて、このように4通りの選択肢が用意されている訳ですが、ひとつ足りないと思ったことはありませんか?
そう、「すべて上書き」はあるのに、「すべて上書きしない」という選択肢がないのです。
しかしWindowsには、こんな裏技が隠されていました。
「いいえ」を押すときに、Shiftキーを押しながらクリックするんです。
すると、以降同じ質問が出たときに、すべて「いいえ」で答えてくれます。
これができると、あるフォルダからあるフォルダに、足りないファイルだけをコピーするなどと云った場合に大変便利ですね。