SCPとSFTP

久しぶりにネットワークのお話。

SSHというプロトコルをご存じでしょうか?1
もともとはCUIで遠隔操作するためのものとして開発されたのですが、おもしろい機能がたくさんあるので、今回はその中の2つ、SCPとSFTPを紹介したいと思います。


SSHには、ローカルとリモートの間でファイルを転送する機能があるのですが、それを利用してコピーを行うのがSCPコマンドです。

scp ~/index.html user@xxx.jp:public_html/

使い方はcpコマンドと似ていて、第一引数に指定したファイルを、第二引数で指定した場所にコピーします。2

単にコピーするだけならこれでいいのですが、FTPのようにディレクトリツリーの中を彷徨いながらファイルをゲットしてきたい!って人もいるでしょう。
そんな人にお勧めなのがSFTPコマンドです。

sftp user@xxx.jp

これでログインしたら、あとの操作はftpコマンドとほぼ同じ。putで転送し、getで取得できます。

どちらのコマンドも、リモート側でSSHさえ動いていれば利用できるというところが、大きな利点ですね。
わざわざFTPサーバを立てる必要はありません!
その上セキュアに通信してくれるので、盗聴の心配もありません!
ああ、なんて便利なんだ~☆

ただ、利用者にシェルの実行権限を与えなきゃいけないので、不用意に他人に使わせられないところが玉に瑕なんですけどね。; (

  1. 簡単に言うとTelnetのセキュア版です。
  2. userがSSHでログインするときのユーザー名、xxx.jpがログイン先のIP、public_html/と書いたのがコピー先のディレクトリです。

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