今日はComputer Science Communityという情報系の院生と院志望者の集うコミュニティの仲間で飲みに行ってきました。
前にこの仲間に会ったときは、僕も研究室に入ったばっかりで、研究というものに憧れ、燃えていて、いろんな可能性にわくわくしている時期でした。
当時僕の考えていた発想は、今と比べればまだまだ具体性もなく、実現にはほど遠いものだったんですけど、それがあれば凄く大きなことが出来そうな自信と、何より期待でいっぱいでした。
しかしここ何ヶ月かの研究室生活1で、発想を「研究」という型にはめていくうちに、夢はそぎ取られ、ちゃちなほど縮小化し、すっかりやる気も萎えていました。
「研究」ってこんなにつまらないものなの?
そんな疑問といつも戦っていました。
けど、今日みんなと会って2、当時思い描いてた夢の欠片を、少しずつ思い出せてきたような気がします。
僕は仲間といるのが好きだった。3
僕の友達と友達は、友達でいて欲しかった。4
安心して過ごせる、仲間というコミュニティを作りたかった。
その為に、コミュニケーションの基盤となる仕組み、SNSを乗せたメッセンジャーが作りたかった。
卒業するには研究をしなくてはなりません。
僕がやりたいことが研究になるのか解らない以上、今決まってるテーマをさっさとまとめて論文を作ってしまい、その上で、余興という形で思いっきり好きなもの作りたいと思います。
僕としての研究室生活をかけた、渾身の力作を。
あのね、教授。
僕は楽しいから研究やってるんだよ?
つまらなくなったらやめるよ?
解ってる?
このことを僕も忘れないように気をつけなきゃ。
敵は多いぞ。5
Computer Science Communityのみ。
はやくもみなさんコメント書き込んでくれてますが(笑。なんでこの日記に集結?w) ほんとー楽しかったです!濃すぎる二時間をありがとうw 身の回りの同年代にずっと研究やってきた
なんだか親近感が沸いちゃうなぁ。
僕は多少器用に立ち回ってはいますが、
結果的に何でもかんでも
自分でやらなければならないので
少々に嫌になってきています。
だって先生、全然役に立たないんだもん。
こっちは金払って学校行ってんだから、
お客様のご意向も少しは聞いてもらいたいモンですね。
なんか似たようなことしてるなあ。
僕は昨日、オープンソースカンファレンスへ行って現実逃避してました。MONAやらOSASKの実機が動いているのを見てちょっと感動。
ああ……現実に戻らなきゃ。
追記
オープンソースカンファレンスでの講演で、こんな話がありました。
「大学は論文の数だけで教員の評価を決める。が、現実の社会で論文というものはほとんど価値を持たない。論文ひとつ書くことより、使えるソフトウェアをひとつ書いた方がよっぽど社会的な価値があるんじゃねえの??」
悲しいことに、こういった現実は個人の力では変えられないものなのかもしれません。
ああ、研究室の中で「渾身の力作」を作るのはやめておいたほうがいいですよ。
生成物(ソフトウェア)に対し、大学が知的財産権を主張する可能性も否定できないので。
大学の中では、「論文の数だけで教員の評価を決める」というクリアなメトリックがある。
会社の中では(社会では)、「評価を決めるメトリックがあいまい」。 「よく言えば多様」なんだけど、実際のところは、不条理とも思える評価の仕方に満ちてます。
まぁ「どんな先生についたか」によるけど、指導教官supervisorというのは、学生のエージェント・下働きでもないし、(日本では)学生の上司・雇い主でもないし、まぁ、「研究の仕方、開発の仕方のアドバイザー」てなところなんだろうな。(デバッグの手伝いなんか、付き合ってくれるのを期待してはいけない。付き合ってくれる先生は貴重だけど、、、それに終始している先生についていくことも先行き不安。他にしなくちゃならんこと、もっとイッパイあるんじゃないか?)
欧米ではハッキリしてます。雇い主です(給料を出す)。命令は絶対です。役に立たない学生は、首を切られます。
NICO>
NICOさんとこもこんな感じなんですか?
うちの教授が、研究は独りでやるものだと言ってたんですけど、ホントにそうなのかもしれないと最近よく思います。
折角お金払ってるんだから、利用できるものは利用しますけど、研究室という狭い世界に捕らわれないように気をつけないといけませんね。
僕はすぐ環境に感化されてしまうので、外の世界も見つつ、夢を忘れないように頑張りたいと思います。
uvwxy>
僕もこの記事で書いた飲みの前にゲームショウ行っちゃったりなんかして、思いっきり現実逃避。^^;
水は低きに流れるだっけ。人の心もまた低きに流れるんだよね。
経験の差や価値観の違いなんてあって当たり前だと思うけど、教授との間に相互理解がなければ、何も始まらないよね。
気持ちだけでも教授と一緒に研究っていうスタイルを期待してたけど、それは出来そうにないから、大学の卒論には見切りを付けて、卒論に必要な最低限で小さく小さくまとめようと思ってるよ。
下らないちゃちな研究で褒められて卒業していった先輩もいっぱいいるしね。研究に夢や希望は関係ないみたい。
その代わり、僕としての卒論として、大学には頼らずに自分にとっての卒業論文を、個人として精一杯やるつもり。
勿論著作権なんかは渡しません!
陵刀せんせ>
決してデバッグの手伝いを期待してるわけではなく、ただ一緒に夢を見て欲しかっただけなんですけどね。
僕のこの環境によって左右されやすい性格は、将来どの方向に進んでも苦労しそうな気がします。
無心に何かを頑張ることも、生きるためには必要なんでしょうね。
逃げてばかりじゃダメだよな……