WD20EARSをLinuxで使う

WESTERN DIGITALのWD20EARSという2TBのHDDを買ったのですが、このHDDでは"Advanced Format Technology"という技術が使われていて、Windows XPやLinuxでは読み書きの速度が遅くなってしまうそうです。1

調べてみたところ、Windows XPではWD Align System Utilityというツールを使うことによって、期待通りのパフォーマンスを出せることがわかりました。
しかし、Linux用のツールは用意されていないようです。

こちらの記事によると、fdiskを行う際にシリンダ番号をずらすことで解決できるというようなことが書かれていたのですが、複数のパーティションに分けたい場合にどうしたらいいのかがどうにも解りません。

そこで、このHDDを一度Windows XPのマシンに繋いでから、上記ツールを適用し、Linuxマシンに繋ぎ直すという方法を考えました。
その底で検索すると、次のサイトを見つけることができました。

僕と同じことを考えたようで、ここに書かれている手順とほぼ同じようにして、解決することができました。

以下、上記記事に対する補足を書いておきます。


僕の場合、(4-1)と(4-2)は聞かれませんでした。
また、(6)のパーティションテーブルの詳細というのは、fdiskでx(特別な機能)を入力し、p(領域テーブルを表示する)で確認できます。
僕の環境では以下のようになりました。

ディスク /dev/sdb: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 243201
Nr AF  Hd Sec  Cyl  Hd Sec  Cyl      開始    サイズ ID
1 00  32  33    0 254  63 1023       2048  629149696 07
2 00 254  63 1023 254  63 1023  629151744 1048580096 07
3 00 254  63 1023 254  63 1023 1677731840 2229293056 07
4 00   0   0    0   0   0    0          0          0 00

パーティションのIDというのは、fdiskのlで種類を確認し、tで変更できます。
fdiskで変更を加えた後はwで保存して下さい。

フォーマットはext4にしたかったので、次のコマンドで行いました。2

# mkfs -t ext4 /dev/sdb1

■ 追記

簡単なベンチマークしかしていないのですが、WD Align System Utilityを適用してみて、する前と比べて、以下のコマンドで調べた結果が、約60MB/secから約80MB/secに上がりました。

# hdparm -t /dev/sdb1

/dev/sdb2とsdb3も同様の値です。

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  2. ブロックサイズはデフォルトで4096だったので指定していません。

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