P2P勉強会に行ってきました。

数ヶ月前からmixiP2Pのコミュニティ1に参加していたのですが、そこで第二回P2P勉強会を開催すると言う告知があったので、僕も友達誘って参加してみました。

その感想を書きたいと思っていたのですが、その前に今日は、僕とP2Pの出会いというか、P2Pに興味を持つようになった切欠みたいなことを書こうと思います。


僕がインターネットを始めたのは高校1年の時で、確かその1年半後くらいにテレホーダイに入り、夜だけですが常時接続が出来るようになりました。
インドア派でかつ携帯も持っていなかった僕は、テレホタイムになるととりあえずメッセンジャーを起動し、友達との会話を楽しんでいました。当時はICQが主流でしたが、遊びに行く約束をしたり、愚痴を聞いて貰ったり、試験前には勉強を教えて貰ったり、僕にとって無くてはならないものでした。

そんな便利なメッセンジャーですが、サーバが落ちると何も出来ず、特に試験前日に会話が出来ないと友達に頼り切っていた試験勉強が成立しなくなるので、かなりの痛手となりました。^^;
そんな時は、メンバーの一人がサーバとなって通信する、別なチャットソフトを使って会話をしたりもしていたのですが、その頃から

「特定のサーバーに依存しないメッセンジャーシステムを作れないだろうか」

と、ずっと考えていました。

P2P系のファイル共有ソフトが流行ったのもその頃だったと思うのですが、上の話を友達にしたら、メンバーの情報を管理しているサーバー=リーダーが落ちると、自動的にメンバーの中から次のリーダーを選ぶという仕組みを提案してくれました。詳細な内容までは覚えていないのですが、少なくともP2Pの影響を強く受けたアイディアですよね。
しかし当時はまだVBで簡単なアプリを作る程度の技術しかなかったので、ネットワークアプリなんてどう作っていいか解らず、上記のアイディアは結局実現することはありませんでした。

眠っていたアイディアを再び掘り起こす原因となったのは、MT-BBSというシステムでした。
これはパソコン通信時代にあったKT-BBSというものをインターネットのTelnet上で実現しようとして出来たものらしいのですが、Telnetでサーバーに繋ぐとIDとパスワードを求められ2、ログインすると、チャットや掲示板、メールなどの様々なサービスを利用することが出来ました。

MT-BBSに出逢った切欠は、友達がそのサーバを立てていたからです。
その友達の友達も同じようにMT-BBSのサーバを立てていたのですが、MT-BBSの開発チームでは、このサーバ同士が通信する3仕組みも考えていました。

それまでの僕にとって、インターネットのサービスというのは業者がやるのが普通でしたが、彼の影響で自分でもサーバを立ててみたくなり、また当時常時接続が一般化してきていたこともあり、同じように個人でサーバを持つケースも増えてくるんじゃないかと予想しました。

だったらメッセンジャーのサーバもそういった個人の有志に立てて貰い、そのサーバを中心に友達同士でグループを形成する。グループ同士の通信をそのグループのサーバを介してサーバ同士でやらせれば、特定のサーバに依存しないシステムが作れるんじゃないだろうか。
個人が立ててるサーバですと、当然落ちることも多いと思うのですが、その場合は友達なんですからサーバ運営者に電話するなり、あるいは別なサーバに繋げば済む話。またそういった形で普及させるのなら、通信のプロトコルだけ決めて、サーバやクライアントはプログラムが得意な人に作ってもらうのもいいなと思っていました。4

そうして長い間温めてきたアイディアですが、自動化できる所を全部自動化してしまえば、有志に頼らない、もっと手軽に使えるP2Pソフトになるんじゃないかと最近は思っています。完全にP2Pにするとなると、色々と課題も増えてくるのですが……。
でも、メッセンジャーに登録している人同士をグループ化して、そのグループ単位でデータを管理したりすれば、結構解決できる問題も多いことに気付きました。これはMMO-RPGのパーティシステムがヒントで思いついたアイディアなんですけどね。5

そもそも友達と会話するのになんでサーバのご機嫌を伺わなくちゃいけないんだ!
そう考えると、僕の考えているサーバレスのメッセンジャーシステムは、人のコミュニケーションの仕方に近い、凄く自然なもののようにも思えます。6

そんな感じで、ゆっくりと温めてきたメッセンジャーのアイディアを、そろそろ現実のものにしたいなーと思っていた僕にとって、P2Pはとても興味深い分野です。
また、アイディア実現のためにも、今回のP2P勉強会は大変勉強になりました。

けどその感想はまた明日。今日はもう眠いです・・・zzz

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  2. ゲストログインも可能
  3. データ共有など
  4. 当時まだプロトコルという言葉は知らなかったのですが^^;
  5. 多分同じような考えは既に存在すると思いますが
  6. これが自然なコミュニケーションに近いと思う理由は他にもあるのですが

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