DVD-Videoの作成

家庭で撮ったビデオをパソコンに取り込んでDVD-Videoに焼くということをやりました。
「DVD-Video 作成」とかでググっても、市販のDVDから動画を抜き出す方法ばっかりで、参考になる情報はほとんどなかったので、ここにその過程を記しておきます。


使ったビデオカメラは、知人から借りたSONY HDR-HC9で、MiniDVという種類のビデオテープにHD映像をデジタル録画します。
テープは近所の家電量販店で、3本2千円で売っていました。
このカメラは手ぶれ補正が付いていたのでとても撮りやすかったです。さすがに立ち上がったりしたときには大きく画面が揺れますが、細かな揺れがないだけでかなり見やすい映像になります。

撮った映像は、ビデオカメラとPCをiLink(IEEE1394)で接続して取り込みます。
USBケーブルも付いているのですが、こちらで取り込めるのは写真データのみのようです。
僕の普段使っているパソコンにはiLinkの端子がなかったので、祖母のVAIOを借りて取り込みました。

取り込みには、ビデオカメラに付属していたPMB(Picture Motion Browser)というソフトを使います。
今回付属CDを借りてくるのを忘れていたのですが、公式サイトからダウンロードすることができました。
ただ、ダウンロードするためには、ビデオカメラをUSBでPCに接続した状態でダウンロードソフトを起動しなければいけないという制約が、ややこしかったです。

PCに取り込むと、各シーンごとに、avi形式のファイルとして保存されるので、これを動画編集ソフトで編集します。
今回はあまり手を加えたいところはなかったので、そのままDVD-Videoに焼くことにしました。

DVD-Videoにするためには、メニューを付けたり、動画ファイルをDVD-Video形式に変換したりする必要があります。
そのためのソフトがいくつかあるのですが、まずは無料のDVD Flickを試してみました。
公式サイトが繋がらないようなので、こちらのミラーからダウンロードしました。
このソフトは使い方がとても簡単で、まず動画ファイルをドラッグ&ドロップで追加し、メニューの種類をMenu Settingsから選んだ後、Create DVDでDVD-Video形式のファイルを書き出します。
そうすると、AUTIO_TSというフォルダと、VIDEO_TSというフォルダができるので、これらをNero ExpressのDVDビデオファイル作成のところからDVDに焼きます。データDVDとして焼かないところがポイントですね。
Nero Expressの使い方は、こちらのサイトにスクリーンショット付きで書いてありました。
しかし、このDVD Flickで作成すると、4:3の動画のときは問題ないのですが、16:9の動画の場合、画像が縦長に縮んだ状態になってしまい、更に上下にも黒縁ができてしまいました。これではださい。
また、選べるメニューも少ないため、他のソフトを検討しました。

次に試したのが、Vectorで人気だという、Xilisoft DVD作成 6というシェアウェア。
まずは無料体験版でDVD-Video形式に変換してみて、PCで確認したらうまくできていたので、購入してみました。
値段は3,780円。DVD-Videoを作成するためのソフトとしては安めなのかな?
このソフトでは、メニュー画面のBGMや、DVD挿入時に再生されるオープニング映像を設定することができます。
また、メニューもDVD Flickよりは豊富に用意されており、デザインの綺麗なものも多いです。
デザインは、インストールフォルダのmenusというフォルダの中に.menu形式で格納されていて、このファイルは拡張子をzipに変えて解凍すると、編集することができました。
細かい仕様は分かりませんが、画像の置き換えや、フォントの変更くらいだったらできそうです。実際自分はフォントを変更してみたりしました。

ところが、このソフトで作ったDVD-VideoファイルをNeroで焼こうとしたら、ファイルの再配置に失敗したため、一般のDVDプレイヤーでは再生できない可能性があるという旨のエラーが出てしまいました。
買う前に焼くところまで試してみればよかった……。
あれこれ試してみたのですが、どうしても上手くいかず、仕方なく、別のソフトを試すことにしました。

次に試したのは、TMPGEnc Authoring Works 4で、こちらは9,800円もします。
かなり迷ったのですが、TMPGEncという名前は最近あちこちで聞いていたので、神頼みで購入することにしました。

このソフトは、かなり細かいところまで設定でき、例えばメニューでは文字やキャプチャの位置を座標で指定できます。
また、背景やボタンといったパーツごとに選んで、自分好みのメニューを作成することもできます。パーツを自作することもできるのかな?
DVD-Videoで指定できるところはだいたい(8割くらい)設定できるといった感じです。さすが高いだけありますね。

一通りの設定が終わると、実際にDVD-Video形式に変換する前に、動作をシミュレーションすることができます。
この時に、動画形式に問題があると、エラー画面で教えてくれます。
どのソフトでも変換にはかなりの時間が掛かるので、変換前に試せるのはとてもよい機能だと思いました。

今回は、動画の最大ビットレートが大きすぎるというエラーが出ました。
他のソフトでは動画の形式はDVD-Videoに合うように勝手に変換してくれたのですが、このソフトでは変換してくれないのかな?
よく分からなかったので、iWisoft Free Video Converterというフリーのソフトで事前に動画を変更しておきました。
変換する形式は、Common VideoのMPEG-2 Movie - NTSCです。この形式を選んだ後、SettingでBitrateやRatioを設定します。

以上で、無事DVD-Videoを作成することができました。
TVに接続しているDVDプレイヤーでも再生してみましたが、きちんと再生されました。

あれこれ試行錯誤するのに1週間かかってしまいましたが、無事にできてよかったです。
ケチらずに最初から高いソフトを買っておけばよかったなあと、今更ながら思いました。

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1 thoughts on “DVD-Videoの作成

  1. QWERTY

    >このソフトで作ったDVD-VideoファイルをNeroで焼こうとした
    >ら、ファイルの再配置に失敗したため、一般のDVDプレイ
    >ヤーでは再生できない可能性があるという旨のエラーが出
    >てしまいました。
    私は「VIDEO_TS.VOBファイルを参照できません。再配置に失敗・・・」というエラーが出たときこのファイルを削除します。DVDプレーヤーは普通に再生します。

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